【提供価値のすり替え】サロンメンバー同士で買い合うだけの『疑似経済圏』ビジネスは稼げるのか?【マルチの温床】

起業支援ウェビナーとコミュニティビジネスのイメージ AI時代のWebハック

初心者が騙されやすいビジネスモデルの特徴と対策

現代では、副業や起業を目指す人が増え、特にAIを活用したビジネスに関心が集まっています。一方で、そのブームに乗じた「コミュニティビジネス」が、実はグレーなビジネスモデルであることをご存じでしょうか?

今回は、初心者が特に騙されやすい「コミュニティ内でお金を回すだけのモデル」の仕組みとその問題点、そして、そのようなビジネスの勧誘を避けるための方法について詳しく解説します。


1. 問題となるビジネスモデルの実態(AI・副業・ネットビジネスなど)

判断基準を持たない未経験者・初心者をターゲットにする

AIや副業に憧れる初心者、特に「簡単に稼ぎたい」と考える人たちがターゲットにされます。高額な入会費を払わせ、「成功」を夢見させることでコミュニティに引き込むのが手口です。

AIコンテンツの魅力で低品質な教材を過大評価させる

表向きのセールストークに、例えば「AIスキルを活かした収益化を教える」「講師は月収7桁の収入!誰でも簡単に再現できる」といったものがとよく見られます。しかし、提供される有料コンテンツの実態は、ネットで無料で手に入るようなノウハウ。たしかに、調べたり選んだりする手間は省けるかもしれませんが、YouTubeを適当に再構成しただけの教材に数十万円単位の価値があるかと考えると、疑問ではないでしょうか。

そして、初心者に知識がないことを利用して、巧妙に価値をすり替えます。実際は「自己啓発」や「コミュニティ(すでにある市場へ参加すること・情報交換できる仲間ができること)」が価値の中心であるにもかかわらず、「AIを活用できるノウハウ」「新しいビジネスモデル」とうたい、現代的かつ魅力的に見せています。提供されるAIスキルは、基礎的なツールの使い方に過ぎないのにです。

価値のすり替えが巧妙:疑似経済圏の形成

コミュニティ内でしかお金が循環せず、参加者が外部で通用するスキルや収益モデルを得られないケースが多いです。このモデルの利益は、ほぼ全て講師に集中します

「AIで成功」しているのは自身のコンテンツを優良誤認させて高額な会費を取る講師自身だけであり、参加者はコミュニティ運営に貢献する構造になっています。さらに、コミュニティ内で互いの商品を買い合う仕組みで「収益」を演出するだけで、コミュニティの外から稼げるような力は、そのようなコンテンツからは到底身につくはずもありません。


問題視される理由

顧客の無知につけ込んでいる点

AI・ビジネスの初心者を「簡単に稼げる」「自由な生き方」などというキャッチコピーで煽り、小手先のテクニックを見せることで、判断力を鈍らせます。

提供される価値をすり替えている点

コミュニティが主な提供価値であるのに、メンバー同士で購入し合った売り上げを「市場での成功」と錯覚させます。また、ネットの無料コンテンツ、基礎レベルのデジタル活用に関する教材を、初心者との知識格差を良いことに高度な内容に見せかけ、『最先端のノウハウが学べること』をサロン入会の一番のメリットと錯覚させます。

外から稼げる力は身につかないこと

参加者が外部市場で通用するスキルや知識を得られることはほぼなく、収益化の夢は遠ざかるばかりです。

講師だけが成功を享受

講師はコミュニティ収益を活用して自身のスキルやブランドを高める一方、参加者はその基盤として搾取される形になります。


このモデルを避けるための3つのポイント

1. 消費者リテラシーを高める

  • 入会前にコンテンツの具体性や講師の実績を十分に調査。
  • 「簡単に稼げる」などの甘い言葉を鵜呑みにしないこと。

2. 外部評価や第三者の意見を参考にする

  • 信頼できる口コミや評判サイト、第三者機関の評価をチェック。

3. スキルの直接習得を目指す

  • AIスキルやビジネス知識を学ぶ場合は、独立した学習プラットフォームや実績ある講師を選ぶこと。

まとめ

コミュニティビジネスが提供する表面的な魅力に惑わされず、冷静に本質を見極めることが重要です。長期的に価値を生むスキルを得るためには、正しい情報を基にした選択を行いましょう。

副業や起業を目指すあなたが、信頼できる情報や本物のスキルを手に入れる一助となれば幸いです。

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