女性起業セミナーは怪しい?SNS広告の高額オンラインサロン、本当に詐欺なの?【キラキラコンサル】

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SNS高額の女性起業コンサルは詐欺?

自己実現コーチングや女性の自立・起業をテーマにした高額オンラインサロンの一部について、SNSや掲示板を中心に『詐欺』『ぼったくり』であるという噂や口コミが増えています。

このような情報商材やサロンの被害に遭った場合、被害者は声を上げにくい風潮がありますが、つい興味を惹かれてしまうことは恥ずかしいことではありません。なぜなら、現状のネット・SNSの仕組みとAI、ウェブマーケティングの基礎知識があれば、人間の購買行動を操作したり、印象操作をしたりすることはたやすいからです。

しかし、身近な人に相談しにくいことは、無理もありません(それも講師の作戦のうちの場合があります)。なので、この記事では、まずは一人でも実行できる対策を中心に提案したいと思います。

『詐欺』『ぼったくり』と評価されやすいオンラインサロンの主な特徴3つと、各パターンごとの対策

SNSや掲示板で「詐欺」「ぼったくり」と評されるサロンについては、以下のような意見がよく挙げられています。

1. 情報の質が低い、高額の入会費・月額料金に見合わないコンテンツ

多くの参加者が期待するような専門的な知識やスキルの提供が行われず、インターネットで無料で得られる情報が大半だという意見がSNSでよく見られます。

口コミの例

「結局、中身はネットで拾える程度の情報だった。」

「月額5万円もするのに、内容が薄くて驚いた。」

「主催者の実績が怪しいのに、高額な理由が分からない。」

「セミナーで話されることは基本的な知識だけで、他に特典はない。」

入会費や月額費用が高額な割に、得られるメリットが少ないとする声も多いです。特に、主催者が有名でない場合に不信感が強まるようです。講師の本質を見極め、このようなパターンに騙されるリスクを回避するためには、表面的なブランド名や抽象的な実績アピールに惑わされず、具体的な情報を求めることが重要です。

対策:提供される内容(コンテンツの量・質・レベルなど)と価格のバランスを見極める

提供されるサービスやコンテンツが、価格に見合った価値を持つか冷静に判断してください。

販売前のセールスの際、教材の具体的な内容を明示しないことは、問題があると指摘され始めてきています講師に悪意や明確な意図がなく、明示していない場合もあるので、よくわからないと感じたら内容について積極的に聞いてみてもよいと思います。中には、まともな講師も、現状このトンマナで戦わないとおかしな講師とやりあっていけないので、この戦略を取っている場合があります。

コンテンツの量・質・レベル、得られる環境の意味、主催者の講義・指導が直接受けられる頻度、などの観点から、費用が適正価格か検討しましょう。
この際、同等・同ジャンルの知識や人脈が得られるオフライン商材も、相場の参考として確認するとよいでしょう。

以下の記事では、明示されていないコンテンツの質や講師の実力を見抜くヒントとして、無料で公開されている範囲のランディングページ(講師が作った商品紹介のための簡易サイト)やAIコンテンツから推測できる、チェックポイントを提案しています。

2. コミュニティの価値が疑わしい、稼げると誤認させて買わせた

オンラインサロンはネットワーク作りやモチベーション維持を目的とする場合も多いですが、実際には主催者への利益誘導が目的と感じられることがあるようです。また、実はコミュニティ内で商品を買い合うことでお金を回しているだけの場合があります。この場合、仮にコンテンツが低品質であったとしても、すでにできている市場に混ぜてもらうという意味では価値があります。

しかし、稼げるスキルが得られるように誤認させて入会させたとすれば、それは広告の際の表現として問題があるでしょうし、そこで得られる人脈は、長い目で見て本当に自分にとって良い人脈なのか、吟味する必要はあると思います。一定の距離を置く、割り切るなどできる場合は、手段としてありなのかもしれません。

国家資格を仮に持っていたとしても、マルチまがいビジネスの独自資格も同時に持っていたり、紛らわしいネーミングのオリジナル肩書きを名乗っている場合、慎重にリサーチすることをおすすめします。

口コミの例

「講座よりも、主催者の本やグッズを買わされる話ばかり。」

「追加のコンサルやサポート、独自資格の取得に追加料金がかかる」

「質問してもまともな回答がもらえず、他のメンバー同士で解決するしかない。」

「科学的な雰囲気の資格名だが、調べたらマルチまがいのビジネス団体の独自検定だった」

対策:サロン内の収益源・お金の流れを講師目線と会員目線に分け、整理してみる。

追って、その整理の仕方を記事にします。オンラインサロンでよくある収益化モデルについても、その記事で簡単に分類して解説したいと思います。

以下の過去記事は、市場価値が高いスキルが身につくことやビジネス塾をセールスポイントとしながらも、実際に提供される価値は『疑似的な経済圏』にすぎないオンラインサロンのお話です例えば、AIスキルで稼げるといううたい文句と小手先のスキルで、主に初心者に対し優良誤認を狙うのです。そして、他の選択肢と比較検討する隙を与えずに高額サロンに引き込むような事例です。

この手のマーケティングを正当化する理屈としてよく聞くのが、「このペットボトルの水を5万円で売るにはどうすればいいか?」という切り口の論法です。例えば、大手化粧品会社のコスメの原価が数十円だったとしても、数千円から数万円でうれるのは、そこにブランドイメージを付加価値としてつけるからです(広告費もかかっていると思いますが、ここでは原料の値段・希少価値という切り口のみで考えます)。

そのような話に絡め、『砂漠ではこの水が5万円で売れるなどという話をします。しかし、砂漠における水の意味は、生命にかかわる商品だから5万円でも売れるかもしれないのであって、仮に日本で水が5万円で売れるとしたら、生命維持のために買うわけではおそらくありません。よって、先ほどの理屈のもと、現代日本において水道水をブランディングして、消費者に他の選択肢を見る隙を与えず、マーケティング手法で正当化して5万円で売ってしまったとしたら、搾取目的の問題視されやすい宗教のやり方と同じではないかと筆者は思うのです。

3. キラキラ起業コンサル:女性を煽るキャッチコピー

一部のサロンでは、SNSで「成功者」として過剰にアピールして参加者を募りながら、実際には収益化や起業ノウハウをきちんと提供できていないとされるケースもあります。AIや副業に憧れる初心者、特に「簡単に稼ぎたい」と考える人たちがターゲットにされます。高額な入会費を払わせ、「成功」を夢見させることでコミュニティに引き込むのが手法です。

月収7桁という表現も、例えば、講師が優良誤認により50万円で2人をサロンに入会させたとすれば、月収100万円(月収7桁)と言えるのではないかと、筆者は思っています。そして、AIに関する方針がまだ固まらない今は、こういう講師にとってチャンスです。

このような手口に対する消費者の声が増えたことを受け、景品表示法の枠組みから取り締まれるようにするための、消費者庁の動きも実際にあります。そして、欧米やEUなどの海外ではこの手のやり方に対し罰金刑、是正勧告の事例が出てきています。訴訟件数も年々増えてきています。それを見越したうえで、勝ち抜けようとしている講師もいるのです。

口コミの例

  • 「AIツールで収益が簡単に得られると言われたが、結果は出ない。」
  • 「入会金を支払ったら、主催者が急に応答しなくなった。」
  • 「情報商材という性質上クーリングオフはできないと言われた。」

対策:法律・広告・消費の専門家に相談し、裏を取る

個別の状況によって、本当にクーリングオフを適用しなくてよいパターンなのか、泣き寝入りしか方法がないのか、消費者センターや弁護士など、専門家に確認することもよいでしょう。悪意の有無、故意かどうかによらず、一方的に、また、無知により、講師がそのように主張している場合もあります。今は、オンラインサロン情報商材の詐欺・トラブルに理解があり、強いとうたう法律の専門家も増えています。

仮に、商材自体はクーリングオフが効かない性質のものだったとしても、セールスの段階で手口に問題がある場合や、契約書の内容に実効性がない場合など、別の切り口から返金交渉できた事例もあるようです。

消費者センターや法律の専門家(行政書士・弁護士など)に相談することで、泣き寝入りする以外の選択肢が見えてくるかもしれません。


高額オンラインサロンは必ず調べるクセをつけよう!

SNSや掲示板での噂レベルの情報には、確実性がない場合も多いため、事実確認が必要です。ただし、参加者の声をリサーチして、多くの人が似たような不満を抱いている場合は注意が必要でしょう。また、高額サロンに参加する前に、以下の点を確認することをおすすめします。

主催者の実績や資格

提供される具体的な内容

実際の参加者の口コミ

講師の肩書き(国家資格を仮に持っていても、マルチまがいビジネスの独自資格も同時に持っている。紛らわしいネーミングのオリジナル肩書きを名乗っている)

このような背景を踏まえた情報を用いれば、より慎重に選択できるでしょう。

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