高額オンラインサロンに潜むリスクと問題点②:AI・副業・仮想通貨・ネットビジネス分野の講師に関する注意喚起

AI時代のWebハック

AI、副業、仮想通貨、ネットビジネス:変化が激しい分野の高額無形商材

AI、副業、仮想通貨、ネットビジネスなどの分野は、現在、法整備・技術・社会的な背景において、急速なスピードで日々状況が変わっていく業界です。そのため、市場も成熟しておらず、先行者利益を狙いやすい環境にあります。

これら分野のオンラインサロン・情報商材を販売者する業者が、相場や売り方のルールが定まっていない状況を利用し、高額な値付けを行う場合があります。売り方に問題がありそうでも、現行法を巧妙にかいくぐった手口で契約を行なう場合もあり、消費者が泣き寝入りするケースも報告されています。

以下に、これらの分野における高額オンラインサロンで問題になりやすい点を指摘します。

高額オンラインサロン・情報商材販売で問題になりやすいポイント8選(AI・副業・仮想通貨・ネットビジネス分野)

1. 情報がすぐに古くなる

AIや仮想通貨、オンラインビジネスの業界の特色として、変化が目まぐるしいため情報がすぐに古くなることがまず挙げられます。よって、サロン内で「最先端技術」「再現性」のうたい文句とともに提供される情報はしょせん水物であることを理解し、成果を出し続けるためには常に情報を追う必要があることを前提に、その高額オンラインサロンや情報商材の中身を吟味すべきです。

もし、情報がすぐに古くなることを念頭に置かないセールストーク、サービス内容であると感じたら、その商材や販売者には注意が必要です。

2. 短期的成功や成果主義を過大評価する風潮

多くのオンラインサロンでは、「短期間で大きな成果を上げる」というメッセージが強調されがちです。AIや仮想通貨の分野では、急速な価格変動や技術の進化により、一時的な大きなリターンを得ることが可能ですが、それが持続する保証はありません。特に仮想通貨の市場は不安定であり、短期的な成功事例を強調することは、参加者に過剰な期待を抱かせる原因となります。これにより、リスクを過小評価し、無謀な投資をしてしまう恐れがあります。

3. 顧客を依存させるビジネスモデル

高額オンラインサロン・情報商材販売のセールストークでは、「これさえあれば成功する」といったシンプルさを強調し、消費者の簡単に成果を挙げられるといった期待を過度に煽るものがあります。しかしその実態は、仮想通貨取引やオンラインビジネスの成功法則を共有する代わりに、高額なプログラムやツールを提供し続けるといったような収益モデルです。このような仕組みのもとでは、受講者はサロンのサービスに依存し続けなくては利益を生み出せない状況になり、サロンの主催者に継続的にシステム利用料を支払い続けることになります。仮に初期費用が安かったとしても、結果的として高額の費用を支払う羽目になり、一度サロンに参加すると抜け出しづらくもなります。

4. 成功事例の誇張・拡大解釈、ビジネスに伴うリスク隠蔽

高額オンラインサロンでは、成功した少数の事例が過度に誇張されることが多いです。特にAIや仮想通貨、オンラインビジネスの分野では、大きく成功した事例を強調することで、他の参加者にも同様の成功を期待させようとします。しかし、実際には多くの人が同じように成功するわけではなく、少数派の成功事例を元に全員に同様の結果が得られると錯覚させられがちです。このような過度な期待は、失敗や挫折を経験した際に大きな不満や落胆を引き起こし、精神的な負担を増やします。

5. 法整備が不十分で詐欺が横行しやすい分野である

特に仮想通貨やAIを活用したビジネスにおいては、法的および規制面の不確実性が存在します。例えば、仮想通貨取引は各国で規制が異なり、時には急激な規制の変更が行われることもあります。オンラインサロンで提案される投資方法やビジネスモデルが合法かどうか、またそれが今後も法的に問題ないかは不確定であり、受講者が予期しないリスクに直面する可能性があります。こうしたリスクに対する十分な説明がないまま、高額なプログラムや商品を購入させられることは、参加者にとって重大な問題となります。

6. 感情を煽る不誠実なマーケティング

未成熟な市場では、相場やルールが固まっていないうちに先行者利益を得ることを狙い、高額な料金を設定したオンラインサロンが蔓延しています。AIや仮想通貨、オンラインビジネスなどの分野では競争が激しいうえ、初心者にはわかりにくいため、実際はネットで手に入るような一般的な内容でも広く知られる前に高額で売り飛ばてしまいます

消費者が冷静に判断する機会を奪うため、『セミナー参加者だけの特典』『本日申し込み限定の特別価格』と感情を煽り、入会を即決させます。高額な商品を熟考せず購入し、しかもその内容が実際はどこでも手に入るような一般的な内容であった場合、購入者は後悔し、不満を持つ結果になります。

7. 技術の進歩、社会の変化を考慮に入れないコンテンツ

特に仮想通貨やAIの分野では、技術の進化や情報の変化が非常に目まぐるしく、オンラインサロンや情報商材で購入したノウハウが短期間で使えなくなってしまうこともよくあります。個人のオンラインサロン主催者がその変化を適切に追って、的確なコンテンツを提供できているかどうかは怪しく、参加者は予期しない損失を被るかもしれません。

たとえば仮想通貨の価格が急落した際に、経済の専門家であるわけでもない主催者から「今すぐ投資すべきだ」などという誤ったアドバイスを受けることで、参加者は財産を失う可能性もあるのです。

8. 情報過多で混乱することを悪用し、初心者をだます

AI、仮想通貨、オンラインビジネスに代表される未成熟な市場においては情報が錯そうしており、初心者が正しい情報を見抜くことは難しいです。そのような状況に漬け込むのが悪質な高額オンラインサロンであるとも言えるでしょう。特に、AIや仮想通貨のような新しい分野では、最新のテクノロジーや手法が次々に登場するため、参加者はそのすべてに追いつくことが難しく、結果として有益な情報を得ることができません。情報過多によって、参加者が迷走し、非効率的な投資や行動を取ってしまうリスクが高まります。


まとめ:

AI、副業、仮想通貨、オンラインビジネスといった未成熟な市場での高額オンラインサロンは、参加者に過度な期待を抱かせ、感情的な依存を促す傾向があります。また、誇張された成功事例や不確実な情報提供、法的リスクなどが存在し、参加者が不利益を被るリスクも高くなります。これらのサロンに参加する際は、冷静に自分の目的を見極め、市場の変動やリスクを十分に理解した上で判断することが重要です。

タイトルとURLをコピーしました